当日変更が多いのはなぜ?
選手のコンディションによる変更
箱根駅伝での当日変更の主な理由の一つは、選手のコンディションです。
1月という寒冷な時期に行われるため、風邪やインフルエンザなどにより、体調を崩す選手が出ることがあります。
また、大会前日や当日の急な体調不良や怪我も考慮する必要があります。
監督は、選手が最良のコンディションで走れるように、補欠選手を活用して柔軟に対応します。
補欠選手は、正競技者が急な体調不良や怪我をした場合のバックアップとして機能します。
各大学の戦略的な変更
箱根駅伝では戦略的な理由での当日変更が増加しています。
各大学は、他大学の区間エントリーを見てから、最適な選手を配置するために、主力選手をあえて補欠として登録することがあります。
これにより、対戦相手の戦略に応じて柔軟に対応できる体制を整えるのです。
具体的には、他大学のエントリーを見て、どの区間にどの選手を配置するかを決定するため、直前までエントリーを秘密にすることが一般的です。
このような戦略的な変更は、特に往路の初日で多く見られます。
往路での大きな差を避けるため、各大学は最適な選手配置を行い、少しでも有利な状況を作り出すことを目指します。
箱根駅伝当日変更に対する監督の考え
各大学監督のコメントと意見
監督たちの間でも、当日変更に対する考え方は様々です。
一部の監督は、当日変更を積極的に活用して戦略的にチームを強化しようとします。
例えば、神奈川大学の大後栄治監督は、
「当日の選手変更は他大学の動向を見て行うものではなく、自チームの最良のパフォーマンスを引き出すための適材適所である」
と述べています。
創価大学の榎木和貴監督は、
「当日変更なしで戦う」
と決めていました。
これは、チーム全員で優勝を目指し、堂々と戦うという意思表示でもありました。
監督たちは、選手のコンディションやチームの戦略を考慮して当日変更を行います。
例えば、國學院大学の前田康弘監督は、
「1区がどうなのか見たいが故に主力級を外すことはある」
と述べ、柔軟な戦略を取っています。