新年の訪れと共に、我々の心を捉えるのが箱根駅伝の熱戦。
毎年、家族団らんの中でテレビ画面に釘付けになる方も多いでしょう。
しかし、その中で
「なぜ、関東の大学だけが出場するのだろう?」
という疑問を抱いたことはありませんか?
箱根駅伝:関東の大学だけが出場する理由
箱根駅伝が関東の大学だけの舞台である理由は、その主催者が
『関東学生陸上競技連盟(関東学連)』
であるからです。
関東学連は、
東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県
に本部を置く大学・大学院・短期大学及び高等専門学校で構成されています。
関東以外の大学が出場した歴史
基本的に箱根駅伝は関東の大学の舞台ですが、過去には4回だけ関東以外の大学が特別招待という形で出場しています。
- 1928年 第9回大会 関西大学
- 1931年 第12回大会 関西大学
- 1932年 第13回大会 関西大学
- 1964年 第40回大会 立命館大学、福岡大学
第100回箱根駅伝:全国化の挑戦
2024年の第100回箱根駅伝大会では、全国化が決定し、初めて関東以外の大学にも門戸が開かれました。
これにより、関東以外の大学も予選会に出場し、13校以内に入れば本戦に出場できることになりました。
第100回箱根駅伝の変更点
第100回大会では以下の3つの変更点がありました。
- 出場校が3枠増加(20校⇒23校に)
- 参加資格が関東から全国の大学へ
- 関東学生学連合(学連選抜)チームの廃止
箱根駅伝の全国化:一過性の試み?
関東学連は、箱根駅伝の全国化を「第100回大会限り」と発表しています。
つまり、今後の全国化は予定されていません。
この決定は、多くの方々から猛反発を受けました。
箱根駅伝 全国化しても関東の大学だけだった理由
2023年10月に行われた第100回箱根駅伝の予選会には、関東以外から11校の大学しか参加しておらず、すべて予選落ちしました。
関東以外の大学が少なかった理由は以下の通りです。
理由1:全国化の発表が遅すぎた
全国化の発表が直前過ぎました。
箱根の予選会に出場できるチームを揃えるには、4~5年前にはアナウンスしてくれないと難しいのです。
理由2:箱根駅伝のコースが特殊
箱根駅伝は、他の駅伝大会に比べ、1区間の距離が長く、箱根の山の上り下りがある特殊なコース設定です。
このため、箱根専門の対策が必要です。
理由3:全国化が1回限り
全国化が第100回大会の1回限りという点も問題です。
継続されないため、関東以外の大学が本腰を入れるのは難しいです。
理由4:優秀な選手の東京一極集中化
高校生で有望な長距離ランナーの多くが関東の大学に進学するため、関東以外の大学の選手層が薄くなっています。
まとめ
今回は、箱根駅伝に関東の大学しか出ない理由について解説しました。
これまで箱根駅伝に関東以外の大学が出場できなかった理由は、関東学連の主催だからでした。
第100回大会で全国化されても本戦出場は関東の大学だけでした。
全国化の発表が遅すぎたことや、箱根駅伝の特殊なコース設定、全国化が1回限りであること、優秀な選手の東京一極集中化が関東以外の大学が参加しにくかった理由です。
全国化は第100回大会限りのようですが、今後の動向に注目ですね!
最後までお読みいただきありがとうございました!